省エネ基準適合が義務化！よくある設計ミスと対策

省エネ計算では、非住宅と住宅で異なる基準が適用されます。 それぞれの建物用途に応じた計算ルールを理解しておくことで、計算ミスを防ぎ、スムーズな適合審査につなげることができます。

非住宅建築物の省エネ計算ルール

• BEI（建築物省エネ性能評価）を用いて、一次エネルギー消費量基準をクリアする必要がある。
• 用途ごとに基準値が異なり、オフィス、病院、学校などで計算方法が変わる。
• 空調・換気・照明・給湯設備の消費エネルギーを詳細に計算し、基準値を満たす必要がある。
• 大規模（2,000㎡以上）の場合、省エネ適合性判定が義務となる。
• 暖冷房設備を有する場合、外皮性能（UA値・ηAC値）の基準を満たす必要がある。

住宅建築物の省エネ計算ルール

• 外皮性能（UA値・ηAC値）と一次エネルギー消費量の2つの基準を満たす必要がある。
• 非住宅と異なり、用途ごとの基準値の違いはなく、全ての住宅で共通の基準が適用される。
• 外皮性能が重視され、特に断熱・日射取得性能の評価が重要。
• 2025年4月以降、全ての新築住宅で省エネ適合義務が適用される。

非住宅と住宅では、計算方法や基準値、求められる設備の詳細度が異なるため、 それぞれの違いを理解して適切な計算を行うことが重要です。

次の章では、設計段階でミスを防ぐ方法について解説します。

省エネ基準適合が義務化されることで、設計段階でのミスは許されない状況になっています。 省エネ計算の誤りや、基準の理解不足による設計の手戻りは、時間とコストの大幅なロスにつながります。

特に、断熱性能（UA値）、一次エネルギー消費量の計算、非住宅と住宅の計算ルールの違いを正しく理解し、 事前にチェックを徹底することが重要です。

この章では、設計段階でミスを防ぐための具体的な方法について解説していきます。

省エネ計算を正確に行い、基準適合を確実にするためには、チェックリストの活用が有効です。 計算ミスや見落としを防ぐために、各工程ごとに確認すべきポイントを整理しましょう。

設計開始前の確認事項

• 対象建築物の用途（住宅・非住宅）を確認
• 適用する省エネ基準の種類（BEI・UA値・一次エネルギー消費量）
• 最新の基準値と法改正内容の把握
• 省エネ計算に使用するソフトウェア・ツールの選定

外皮性能（UA値・ηAC値）のチェック

• 断熱材の種類・厚みは適切か
• 窓・ドアの仕様（ガラス性能・断熱サッシ）を確認
• 外皮計算の対象範囲が適正に設定されているか

一次エネルギー消費量のチェック

• 設備機器（空調・換気・照明・給湯）の仕様を整理
• 再生可能エネルギーの導入有無を確認
• BEI計算の入力データに誤りがないか

省エネ適合性判定・確認申請の準備

• 省エネ計算書類の整備
• 審査機関に提出する必要書類の確認
• スケジュール管理（申請期限の確認）

チェックリストを活用することで、省エネ計算の精度向上と業務効率化が図れます。 次のセクションでは、無料ツールやシミュレーションの活用方法について解説します。

省エネ計算の負担を軽減し、正確な計算結果を得るためには、無料ツールやシミュレーションを活用するのが有効です。 特に、初期段階での設計検討や数値の簡易チェックに役立ちます。

無料で活用できる主なツール

• 建築研究所の「エネルギー消費性能計算プログラム（WEBプログラム）」 → 建築物の一次エネルギー消費量を計算し、基準適合をチェックできます。
• 国土交通省の「住宅・建築物省エネ基準適合判定プログラム」 → 省エネ基準適合判定を行うための公式ツールです。
• 自治体や企業が提供する簡易計算ツール → 初期設計段階で外皮性能（UA値など）を簡易的に評価できます。

シミュレーション活用のメリット

• 設計初期段階で適合の見通しを立てられる。
• 外皮性能や設備仕様の変更による影響を即座に確認できる。
• 省エネ計算の精度向上に役立つ。

無料ツールを活用することで、設計の初期段階から省エネ基準適合の見通しを立てやすくなります。 次の章では、省エネ計算の負担を減らす方法について解説します。

省エネ基準適合が義務化されたことで、設計者に求められる業務が増えています。 特に、省エネ計算は手間がかかるうえ、基準を満たすために何度も調整が必要になることがあります。

設計業務に専念しながら、省エネ計算も並行して進めるのは負担が大きいため、業務の効率化や外部のサポート活用が重要になります。

この章では、省エネ計算の負担を減らすための方法について解説します。

省エネ計算の業務は専門性が高く、時間もかかるため、外注を活用する設計事務所が増えています。 外注には多くのメリットがありますが、デメリットも理解した上で判断することが重要です。

外注のメリット

• 計算業務を専門家に任せることで、設計業務に集中できる
• 最新の法改正や基準に基づいた正確な計算が可能
• 申請の手戻りリスクが減り、スムーズに適合審査を進められる
• 短期間での計算が可能なため、納期に余裕を持てる

外注のデメリット

• 外注コストが発生する
• 設計意図を十分に伝えないと、想定と異なる計算結果になる可能性がある
• 計算内容を理解していないと、設計変更時に適切な判断ができなくなる

外注を活用することで業務負担を減らし、スムーズに適合審査を進めることができます。 しかし、計算内容を適切に把握し、設計意図を正確に伝えることも重要です。

次のセクションでは、当社の省エネ計算代行サービスについて紹介します。

省エネ計算ステーションでは、設計者が本来の業務に集中できるようサポートしています。 当社は、最新の基準に基づいて正確かつ迅速に省エネ計算を行い、設計意図に沿った結果をお届けします。 これにより、設計業務の負担を大きく軽減し、スムーズな進行をサポートします。

サービスの特徴

• 専門知識を駆使した計算
  当社は、省エネ基準や法改正に精通しており、最新の基準に従った計算を行います。これにより、安心して設計業務を進めていただけます。
• 迅速な対応
  計算業務を外注することで、設計の進行をスムーズにし、納期を守ることができます。必要なタイミングで確実に結果を提供するため、余裕を持って作業を進められます。
• 柔軟なサポート
  設計意図を十分に理解し、変更にも柔軟に対応します。設計変更が発生しても、迅速に調整し、最適な結果を提供します。

料金プラン

プロジェクトごとにお見積もりを作成し、料金の透明性を大切にしています。設計事務所様のニーズに合わせたプランをご提供します。

ご利用の流れ

• お問い合わせ
  下記のお見積もり・ご相談ボックス、お電話またはメールでご連絡ください。プロジェクト内容をお伺いし、最適な対応を考えます。
• お見積もり・契約
  ご提供いただいた情報を基に、詳細なお見積もりをお送りいたします。ご納得いただければ、契約後すぐに作業を開始します。
• 省エネ計算実施
  最新の基準に基づいて、省エネ計算を実施します。計算結果については随時報告し、必要に応じて設計変更にも対応します。
• 納品・適合審査サポート
  計算結果を納品後、適合審査がスムーズに進むようサポートいたします。設計変更があればその都度調整し、適合審査に影響を与えないように進めます。

省エネ基準適合が義務化されたことにより、設計業務には新たな負担がかかりますが、省エネ計算ステーションを利用すれば、その負担を大きく減らし、設計業務に集中することができます。 計算ミスのリスクを最小限に抑え、スムーズに適合審査を進めることができるため、安心してご依頼いただけます。

設計事務所様の業務効率化と、確実な省エネ基準適合を実現するため、ぜひ省エネ計算ステーションをご検討ください。

省エネ基準適合が義務化されたことにより、設計業務には新たな負担がかかりますが、省エネ計算ステーションを利用することで、その負担を大きく軽減できます。 設計者は省エネ計算に煩わされることなく、より創造的な設計に集中できるようになり、設計の質を高めることができます。

省エネ基準をクリアすることは、設計の自由度を奪うことではなく、むしろ持続可能な設計を実現するための重要なステップです。 「省エネ計算ステーション」では、設計意図をしっかりと理解したうえで、省エネ基準に適合する最適な計算結果を提供します。 私たちと一緒に、設計の自由度を保ちながら省エネ基準をクリアする最適な方法を見つけましょう。

設計業務を効率化し、確実に基準適合を実現するために、ぜひ「省エネ計算ステーション」をご活用ください。